超高強度場グループ | 大阪大学レーザー科学研究所

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2016.12.21

3月19日に日本物理学会にてシンポジウムを開催

来年3月に大阪大学豊中キャンパスにて開催される,第72回日本物理学会にて「電磁波による超臨界・遮断密度プラズマの加熱」と題するシンポジウムを開催します.
当グループからは,「高強度レーザーとキロテスラ磁場を用いた超高密度プラズマの加熱」に関する講演を行います.

日時 2017年3月19日(日)13:30〜16:45
会場 C34 
詳細は,http://www.jps.or.jp/activities/meetings/index.php

シンポジウム主旨:
電磁波によるエネルギー注入は,プラズマの生成と加熱において重要である一方,電磁波はその周波数で決まる臨界密度・遮断密度以上の領域に進入出来ないという本質的かつ重篤な欠点を抱えている.電磁波による粒子加速,電磁波によるプラズマ波動の励起を利用することで,この欠点を克服し,臨界密度を超える高密度プラズマ「超臨界・遮断密度プラズマ」を効率的に加熱する研究が行われている.
 磁場閉じ込め核融合プラズマにおいては,マイクロ波をモード変換し,例えば電子バーンシュタイン波へ変換することで,高密度プラズマを加熱する研究が行われている.慣性閉じ込め核融合プラズマにおいては,レーザーを高エネルギー粒子に変換することで,臨界密度以上の高密度プラズマの加熱を行っている.電磁波からプラズマ波動及び高エネルギー粒子へのエネルギー変換,プラズマ波動及び高エネルギー粒子のプラズマ中でのエネルギー散逸の過程には.磁場閉じ込め/慣性閉じ込めという枠を越えた共通のプラズマ-ビーム物理が存在していると考えられる.
 本シンポジウムでは,電磁波による超臨界(遮断)密度プラズマの加熱という視点から,物理及び課題を整理し,領域2内における閉じ込め方式を越えた議論の活性化を目指す.

講演プログラム
1. 主旨説明(15分) 坂上仁志(核融合研)
2. プラズマ中での電磁波のモード変換とプラズマ加熱 (30分) 福山淳(京大院工)
3. 高強度レーザーとキロテスラ磁場を用いた超高密度プラズマの加熱 (30分)  藤岡慎介(阪大レーザー)
4. モード変換を介した高密度プラズマの電子サイクロトロン共鳴加熱 (30分) 伊神弘恵(核融合研)
5. 対向レーザー照射による二流体不安定性を利用した超臨界密度プラズマの加熱 (30分) 森芳孝(光産創大)
6. 低アスペクトトーラス装置における超臨界密度プラズマ加熱 (30分) 田中仁(京大院エネ)
7. 高強度レーザーを用いた超臨界密度プラズマ中での導波路形成 (30分) 羽原英明(阪大院工)
8. まとめ(15分) 岸本泰明(京大院エネ)