超高強度場グループ | 大阪大学レーザー科学研究所

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2024.8.6

共同研究の成果がNuclear Fusion誌に掲載

“Formation of High Areal Density Core using an Efficient and Robust Implosion method for Fast Ignition”は、長友先生とLFグループのメンバーによる核融合エネルギーに向けた革新的なアプローチの探究の成果です。この研究では、高速点火核融合の条件を最適化するために設計された、改良型等エントロピー圧縮(M-HIC)と呼ばれる新しい燃料圧縮法について、数値シミュレーションを用いて調べました。精密に制御されたステップパルスを有するレーザーを用いることで、燃料をより効率的に圧縮し、エントロピーの増加を最小限に抑えながら点火に必要な条件を達成します。
このアプローチの特筆すべき点は、最終圧縮段階の前にレーザー出力を一時的に下げる”power dip”のアイディアです。これにより、臨界密度付近の電子とイオンの温度を下げることができ、レーザーとプラズマの相互作用による悪影響を軽減できる可能性があります。