2024.8.4
田中さんの論文がJournal of Applied Physicsに掲載されました。
水素負イオンは、磁気閉じ込め核融合炉の中性粒子ビーム入射加熱や半導体製造、陽子加速器の入射ビームとして広く利用されています。負イオンの生成効率を向上させ、持続的な利用を可能にするために、近年、仕事関数の小さいエレクトライドと呼ばれる新しい材料が注目されています。
本論文では、低エネルギー(1keV以下)、微小入射(10度以下)の条件下で、水素原子・分子イオンビームとエレクトライド表面との相互作用を系統的に調べました。その結果、反射される水素イオンに含まれる負イオンの割合が、角度やエネルギーが低いほど増加することを見いだし、負イオン源としてのエレクトライド材料の実用可能性を示しました。
詳細については、AIPのウェブサイトをご覧ください。